iruCartは、サドルにつないで牽引するコンパクトサイズのトレーラーです。キャリーカートとして使うこともでき、スリープモードのirukaも載せて運べます。
ワンタッチ着脱
取り付けはサドル下のカプラーにつなぐだけ。1秒で着脱できます。
驚きの大容量
全長80センチメートルの特大サイズの荷台を備え、大きな荷物も万全。最大15キログラムまで積載可能です。
キャリーカートに早変わり
カプラーから取り外せばキャリーカートに早変わり。荷物をつけたまま転がして運ぶことができます。
irukaに最適化
荷台に設けられたスリットに車輪をはめ込むことでスリープモードのirukaを載せて運ぶことができます。
鉄道駅構内などで、irukaを輪行バッグに入れたうえでiruCartに載せるよう要請されることがあります。
iruka以外でも使用可能
別売りのカプラー(irukaには付属)をサドルレールに取り付ければ、iruka以外の小径自転車でも使うことができます。
カプラーはiruCarryと共通です。 カプラーはレール幅44mm(芯間距離 ±1mm程度の許容ありのサドルに対応しています。カプラーの取り付けにはM5アーレンキーが必要です。
仕様
サイズ W350mm x L1180mm x H300mm
適応車輪径 約600mm以内
最大積載量 15kg
荷物の重量や形状によって、カーブや下り坂などでハンドル操作・ブレーキ操作に影響が及ぶ場合があります。より慎重な運転をお心がけください。 トレーラーやリアカーなどを牽引する自転車は道路交通法第63条3に定める「普通自転車」には該当せず、普通自転車が歩道通行可の歩道でも通行できないなど、非牽引時と法令上の規制が一部異なります。
ストーリー
ノルウェーを旅行中に、初めてサイクルトレーラーを目にした。それまで主に使っていたサドルバッグでは泊りがけの輪行などで持ち運べる荷物の量が心もとないと思い始めていた頃だった。サイクルトレーラーなら外付けで積載容量を拡張できる。これはいい。
帰国後に早速、ドイツ製のサイクルトレーラーを購入してみた。積載性は期待どおりで文句なしだったが、取り回しがもうひとつだと感じた。後輪の車軸に接続するタイプで全長が倍近くなるため、駐輪がしづらく、カーブで大きく内輪差が発生する。郊外のツーリングではよいが、都市部では使うのをためらってしまう。日常の街乗りでは使わないまま、ガレージの隅でほこりをかぶることになってしまった。
irukaの開発を始めてからほどなくして、街乗りでも使いやすいカジュアルでコンパクトなトレーラーをつくろうと思い立った。最初はシートポストに接続する形式だったが、何回かの試作を経て、サドルレールにカプラーを取り付ける形に落ち着いた。カプラーはiruCarryとも兼用すればよい。
僕は試作したiruCartに色々なもの ― テニスのラケットバッグやら、ギターやら、本が詰まった段ボールやら ― を積んで東京を走り回ってみた。荷物の振動が時折サドルを介してわずかに伝わってくる。「荷物はちゃんと積まれているよ」とiruCartが教えてくれているようで、好ましく感じた。
最終試作の図面が完成する直前に、荷台に車輪がはまるスリットを設ければirukaを載せて運べると思いついて、急遽設計を変更した。
イルカ代表 小林正樹