iruCarryは、サドルと後輪の間に吊り下げて荷物の自重そのもので支える、着脱式のリアキャリアです。
空間を有効活用
小径自転車に特有の、サドルと後輪の間のスペースを、荷物の積載空間として活用します。
簡単着脱
シートポストにクランプを取り付けて、サドル下のカプラーにベルトで吊るすだけ。工具類を一切使わずに、あっという間に着脱できます。
高い積載能力
荷台部分は全長45センチメートル。最大5キログラムまで積載可能です。
iruka以外でも使用可能
別売りのカプラー(irukaには付属)をサドルレールに取り付ければ、iruka以外の小径自転車でも使うことができます。
カプラーはiruCartと共通です。 カプラーはレール幅44mm(芯間距離 ±1mm程度の許容あり)のサドルに対応しています。カプラーの取り付けにはM5アーレンキーが必要です。
仕様
サイズ W130mm x L600mm x H67mm
適応シートポスト径 26〜36mm
最大積載量 5kg
ストーリー
後輪の上は、自転車にとって最良の荷物積載スペースのひとつだ。特に小径自転車はサドルと車輪の間に大きな空間があるため、工夫次第で効率的に荷物を積むことができる。
チェーンステイにボルトで固定するタイプのラックを用いるのが最も一般的だが、irukaのように後輪を縦に回転させるタイプの折りたたみ自転車では頻繁に荷物を外さなければならず、あまり相性がよくない。
かわりにサドルバッグを付けるという選択肢もあるが、多くのサドルバッグは見た目も使い勝手も自転車から取り外して持ち歩くのに適していないし、普段使いのバッグと中身を入れ替えるのが面倒で(僕は財布や携帯電話を入れ替え忘れて何度か厄介な目にあった)、街乗りにはもうひとつだと感じていた。
だから早い段階から、チェーンステイで下から支えるのではなくサドルバッグのように上から吊るす機構でありながら、手持ちのバッグ類をそのまま運べる着脱式のキャリアをつくろうと考えていた。
最初は布や網など柔らかい素材でハンモックのように荷物を包んで吊るす方式を進めようとしたが、なかなかうまくいかなかった。パイプを足して補強したり袋部分の形状を変えたりいろいろ試してみても、グロテスクになるばかりで一向に使いやすくならない。袋小路に入り込んでいることが自分でもわかった。
匙を投げかけていた頃、一般的なリアキャリアと同じような板状の荷台をベルトで吊るせばよいのだと思いついた。試作ができてみると、なんでこんなにシンプルな案を最初から思いつかなかったのだろうと、僕は笑ってしまいそうになった。
イルカ代表 小林正樹